オフィーリア・エクセルシオールは聖女である。
聖女は高位貴族との結婚が義務付けられているが、貴族にとっても高い地位を持つ聖女と結婚することは名誉なことだ。
しかし、聖女の婚約者として選ばれた公爵令息は未成年に手を出したあげく、身勝手にも婚約破棄すると言い出す始末。
――頭が悪いんですか? 頭が悪いんですね……。
厚顔無恥の勘違い男へ、オフィーリアはとうとう反撃の狼煙を上げる。
そんな彼女を献身的に支えるのは、幼い頃から忠誠を誓う聖騎士ローガン。
オフィーリアの悲願が果たされるとき、ローガンとの関係にも変化が訪れて――?