
“石の音が聞こえる”という不思議な力を持った伯爵令嬢エオノラは、自身の誕生日パーティーで婚約者の浮気現場を目撃し、婚約破棄をされてしまう。
ショックのあまり屋敷を飛び出した彼女は突然、 今まで聞いたことのない不思議な石の音に導かれ、たどり着いた先にまっていたのは呪われていると噂の、 ヴァループス侯爵の屋敷前に立っていた――。
侯爵の顔を見た人間は死んでしまうと言われていたため、急いで引き返そうとするエオノラだったが、 屋敷の中から助けを求める石の声が聞こえてきて……!?
葛藤のすえ中に入ったエオノラは、番犬代わりの狼や見目麗しい青年・クリスと出会う。
侯爵はいないのだと安心したエオノラに、クリスは「自分がラヴァループス侯爵だ」と言ってきて――!?